~こだわりのおやじ「津弥や」を語る。~

内田:なんでもこれでよしって思ったとき、それで終わっちゃうからね。 料理でもなんでもそう、材料選びでも。これでいいと思ったらそれで終わり。こうじゃない、こうじゃないって思うから伸びていくわけで。 だから行きつくところは果てしないところまで行きつくわけ。

神谷:「どこまで行くんですか」って、よく言われますけど、どこまででも行くよって感じ(笑) どこに行くんですか?って言われてもそんなのわかるわけねーじゃん。行きたいところがあって行ってるわけでもないし。今を生きているだけです。

内田:どこを目指してるかわかんないけど、何か思いつくことがあって、それにこだわるから進めるんだよ。

神谷:代表作はなんですか、好きな作品は何ですかってよく聞かれるんだけど、その時、よく言ってるのは「次回作です」って。 そうやって生きることが一番楽しい。もちろん「津弥や」も好きですよ。
でもあの時のコンビニやタコ焼き屋も好きだし。でもそれが好きだって言っちゃうよりも、自信作は何ですかって言われたら次回作ですって言いたいじゃん。 次回作が自分の代表作、一番でありたいと思う。

磯部:クリエイターとしての理想みたいなところがありますよね。

神谷:これは、実は黒沢明が言ってたセリフなんですよ。映画であなたの自信作はなんですかって聞かれたら、次回作ですってね。

内田:この「津弥や」をやってね、トータルプロデューサーとして自分の思った最高のメンバーで、最高のシチュエーションが創れた。 スタッフも一所懸命働いてくれて、おいしいものが提供できる。そこへ実際にお客様が来て、喜んでくれている。それがなによりの喜びですね。 それは、自分が企てた通りになっているということではなくて、さっき言ったように1+1が2ではなく、3になる関係。3以上になったと思う。 おっさんが集まって馬鹿なことばっかり話してるだけなんだけど、こういうことができる。 みんなしゃべってることの基本はこだわり。つまらんことにもこだわってるし、大きなことにもこだわってる。こだわりがなかったら、たぶんもっと楽だろうね。 これからもこのお店はこだわり続けますっていうのが、オーナーの想いだと思う。それができているのがすごく嬉しい。

磯部:とにかく、こんなこだわりおやじが集まって、とことんこだわってできた「津弥や」だから、 大まじめに、この手創りの店を盛り立てていきたいと思ってます。アジ・モノ・ヒト・ミセ、すべてのことに、大きなことにも、つまらんことにもこだわりつづけること・・・ それが「津弥や」の生きる道・・・。今夜は長い間どうもお疲れさんでした。ありがとう。