~こだわりのおやじ「津弥や」を語る。~

内田:「津弥や」のもうひとつのコンセプトは“手創り感”。それは関わってもらった皆さんにもお願いしたし、 それはこの店の全てにかかわる「根源」。例えば部屋の大きさが変わるとか、グループに応じて、人数に応じてフレキシブルに変わる。
今日もグループのお客様が見えてるけど、お客様に合わせて部屋を創りますよっていう手創り感。料理はもちろんおばんざいで手創りでしょ。器も手創り。
金重さんのところへ行った時に出してくれた、あの「大皿のうどん」あれこそ“手創り感”の極みだったね(笑)

神谷:あれはほんと、よかったですね。感動モノだった!

内田:あのうどんがそのままお店のメニューになってるんだよね。大きなヒントをもらっちゃったよ。
金重さんはね、“手創り感”の極みなんだよ。「俺はこの道しかない。こっからずれちゃ駄目」そういう人なの。金重さんはね、血統が違う。 お父さんが人間国宝だから。血統書付!

神谷:血糖値の話かと思いました(笑)

磯部:血の気も多かったって・・・若いころは・・・(笑)

内田:器はみんなで選んだんだよね。担当のデザイナーとか厨房長とか、磯部さんに見てもらって。 とにかく、年に何回かしか窯に火入れないから、焼く前にこういうの焼いてほしいって頼むんだけど・・・。でもそれが焼けるかどうかは先生の気分次第!だよね?(笑)

金重:言われたものは、絶対に作らないんです。というより作れないね(笑)

内田:言ったものが作れないっていうのが金重さんの面白いところ。

金重:だいたいフィーリングだからね。

内田:このお店の1階正面の壁に掛けてあるロゴマーク風の花活け。 あれもね、頼んだわけじゃないけど、ちゃんと計算して創ってくれて。

金重:そうじゃないんだよ。この人たちとね、持っているイメージが合致しただけのこと。 そこで頼まれて、頼む方も事細かに言うわけじゃなくて、こんなものを!ってね。
それで、こちらはフィーリングでやってしまうから、あとはそのフィーリングでお互いが感じ合えるかだよね。 見る眼も感性も高いからそういうところで良いのを選んでもらう。チョイスする力がある。だから採用される(笑)